「非正規労働者」増加の実態と正社員転換・待遇改善の動向

◆非正規労働者が初めて4 割に

厚生労働省が10 月に発表した「就業形態の多様化に関する総合実態調査」によると、パートや派遣などの正社員以外の労働者の占める割合が昨年10 月1 日時点で40.5%と、1987 年の調査開始以来、初めて4 割に達したことがわかりました。
また、非正規労働者を雇う理由としては「賃金の節約のため」(38.8%)が最も割合が高く、労働者が非正規雇用で働く理由は「自分の都合のよい時間に働けるから」(37.9%)が最も割合が高くなっています。

◆非正規が増加の原因は?

非正規雇用が増加している原因として、「改正高年齢雇用安定法の施行により、高年齢者が定年後に非正規社員として再雇用されるケースが増えている」ことが挙げられます。
また、企業が高年齢者を非正規雇用労働者として活用することにより、正社員になりたくてもなれずに非正規雇用として働く若者が増えていることも考えられます。

◆正社員への雇用転換推進の動き

厚生労働省は9 月末に、「正社員転換・待遇実現本部」を設置し、2015 年度中に展開する「正社員転換・待遇改善に向けた緊急対策」の内容を公表しました。
具体的な取組みとして、経済界(経団連、中小企業団体中央会、日本商工会議所)に対し、非正規雇用労働者の正社員転換・待遇改善対策の実施を要請、業界団体や事業所への訪問等を通じ、対策の周知啓発や関連助成金制度の活用促進等の働き掛けを実施することとしています。
来年1 月には、「正社員転換・待遇改善実現プラン策定(5 カ年計画)」が策定され、正社員として採用した企業への助成金を拡充、不本意な非正規比率などに目標値を設定するなど非正規雇用労働者の正社員転換・待遇改善等の雇用対策について取り組むこととしています。